近年、気候変動による異常気象で、世界中で災害が発生しています。日本国内でも、台風や集中豪雨などによって毎年のように水害が発生しています。
水害から人々の命や暮らしを守るために、より一層の河川改修が必要とされています。
川底を掘り下げて、たくさんの水を安全に流せるようにする河道掘削などの水中工事は、大きな役割を担っています。

ダムは、水を貯めるとともに水と一緒に流れてくる砂などがダムの底に堆積します。この堆積した土砂のことを「堆砂」といいます。
「堆砂」は、ダムの容量を減らして機能を低下させます。そんな「堆砂」の除去作業においても、水中施工ロボットの活躍が期待されています。

ブルーカーボンとは、海域で吸収・貯留されている炭素のことです。
陸域や海域の生物によって吸収・貯留されている炭素は、これまでグリーンカーボンと呼ばれていましたが、最近では森林など陸域のものをグリーンカーボン、海域のものをブルーカーボンと区別するようになりました。
ブルーカーボンは、グリーンカーボンよりも炭素を固定する効果が高いため注目されています。
ブルーカーボン生態系である、アマモ場や干潟などの保全・再生にも、水中施工ロボットの活躍が期待されています。